How to
ときどき Lubuntu を使います。SSDが小容量なので、USBで外付けしたHDDにインストールしています。Lubuntu を使う時以外は外しています。
SSDを一旦外して、戻して起動すると、Grubのプロンプトで止まってWindows11が起動しません。どうやら、Lubuntu を入れると、パソコン内蔵のSSDにGrubがインストールされ、それを介してwindows11が起動していたようです。
まず、キーボードからキートップの刻印通りに入力されないことに戸惑います。普通のキーボードはjp106で、英語の基本的なキーボードはus101と区別されますが、Grubはus101と解釈しているようです。キーボード自体はキーの位置を表すコードを出力するだけなので大差ないのですが、キートップの刻印が異なります。101キーボードの図を見て操作できます。
Grub自体の対応は、「setkey」コマンドで変更することのようですが、実用的ではないので覚えるよりないと思います。英数は同じなので、特殊文字のいくつかを覚えます。
必須なのは (、) 、丸括弧、パーレン(parenthesis)がズレていることです。
図_1.jp106キーボードの特殊文字
! 1 | “ 2 | # 3 | $ 4 | % 5 | & 6 | ‘ 7 | ( 8 | ) 9 | 0 | = - | ~ ^ | | \ | BS |
P | ` @ | { [ | |||||||||||
L | + ; | * : | } ] | ||||||||||
M | < , | > . | ? / | _ \ |
図_2.us101キーボードの特殊文字
~ ` | ! 1 | @ 2 | # 3 | $ 4 | % 5 | ^ 6 | & 7 | * 8 | ( 9 | ) 0 | _ - | + = | BS | |
P | { [ | } ] | | \ | |||||||||||
L | : ; | “ ‘ | ||||||||||||
M | < , | > . | ? / |
setkeyコマンドは、特殊文字に下表のような名前を付けていて、
setkey at bracketleft
は、[ bracketleft を @ at に割り当てることのようです。
例えば、「9」のキーのキートップには「) parenright」が刻印されていますが、実際にGrubが認識するのは「( parenleft」なので、キートップ通りに入力されるようにするには、
setkey parenright parenleft
と設定するのだと思います。
! exclam @ at # numbersign $ dollar % percent ^ caret & ampersand | * asterisk ( parenleft ) parenright - minus _ underscore = equal + plus | [ bracketleft { braceleft ] bracketright } braceright ; semicolon : colon ' quote | " doublequote ` backquote" ~ tilde" \ backslash" | bar" , comma" < less" | . period > greater / slash ? question space |
Grubのコマンドラインは高機能で、編集には不便がありません。補完が効くので助かります。
ブートできない状態になって意図せず Grub がきどうしたもので、残念ながら起動する方法は知りません。記憶を元に書いています。
lsコマンドがあって、ブラウズできます。単にlsとすると、
(hd0) (hd0,gpt1) (hd0,gpt2)
のようなドライブ、パーティションの情報が表示されます。
ls (hd0,gpt2)/
のように、パスのセパレータを付加すれば下位のパスが表示されます。
パスは大文字と小文字が区別されています。
chainloader (hd0,gpt2)/efi/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi
boot
実際にはgptパーティションではないと思いますが、このように表示され、確実とは言えませんがgpt2からブートできたと思います。同じ場所には2つ .efi ファイルがありましたが、他方は起動しませんでした。
一度、Windowsが起動できれば、次の起動ではGrubは開かず、普通にブートするようになりました。
HPのパソコンなので、電源投入直後にESCキーを繰り返し押すとBIOSのメニューになります。
F9が「Boot Menu」になっています。
現在は正常にUSBデバイスが一覧に載りますが、一次起動用USBが表示されないので困っていました。
このメニューの最後は、「Boot from EFI file 」となっています。これを選ぶと、ドライブやファイルがブラウズされるようになっていて、Grub で、chainloader、boot するのと同じであることを知りました。
この方が便利ですが、.efi ファイルが沢山あって、選択に迷うことは同じです。
USBは、EFI/boot/bootX64.efi で起動したと思います。
USB起動でバックアップツールを起動して、SDDの換装をしようとしていました。
内蔵可能なメディアを外付けできないとクローンはできないと思います。
一旦、異なるインタフェースのHDDにシステムをバックアップし、空のSSDに換装してから、USB起動でバックアップを戻します。
しかし、このパソコンは、USBを様々作り直してみても起動しませんでした。
WindowsをGrubで起動できたことから、少し理解できました。
BIOSのブートメニューでEFIを選ぶと Grubと同様にブートファイルが探せます。
これによって、USBデバイス上のブートファイルを起動することで、USBからバックアップツールが起動できるようになったので、SSDの換装ができました。
「すべてのアプリ」「windowsツール」に「回復ドライブ」があります。
しかし、このパソコンは「この PC では回復ドライブを作成できません」となります。
多くの場合、出荷時に recovery image パーティションが作成されているようですが、このパソコンは省かれています。
これが理由のようです。
また、recovery image パーティションが存在しても、同様に「回復ドライブを作成できません」となることがあるらしく、「Windows RE の状態が Disabled」と言うことがあるようです。
「すべてのアプリ」「windowsツール」に「コントロールパネル」があります。
「システムとセキュリティ」「バックアップと復元(windows7)」「システム修復ディスクの作成」で起動可能メディアが作れると思ったのですが、これはCD/DVDのみで、USBメモリは対象ではないようです。残念ながらこのパソコンにはCD/DVDがついていません。USBで外付けなら可とは思いますが。
microsoftのサイトからWindows11のインストールメディアの作成ツールがダウンロードできることを知ったので試してみました。
問題なく起動するので、インストールではなく、小さく表示されている「修復」機能を使います。
今回は試していません。
今回は、1度だけGrubのコマンドラインを使用しただけで復旧しました。Grubがメインのディスクに残っていますが問題はありません。
これを、削除したければ、Windows11のインストールメディアで起動して「修復」を行えば良いものと思います。